Activities/開催報告
Event Report
早稲田大学 文化芸術週間「宇宙をほどく展」

2026年10月10日(土)から15日(木)までの6日間、早稲田大学小野記念館(27号館)地下1階のワセダギャラリーにて、展示「宇宙をほどく展」を開催しました。本展は「早稲田文化芸術週間2026」の一環として早稲田大学高等研究所(WIAS)が主催し、本拠点は共催として参加しました。期間全体を通じて152名もの方々にご来場いただき盛況に終わりました。
展示の概要
本展は、物理学者リチャード・P・ファインマンの「一杯のワインを深く見つめれば、そこに宇宙全体が見えてくる」という言葉から出発します。天文学から考古学、文学、理論物理学まで、早稲田大学の多様な分野で活躍する11名の研究者へのインタビューをもとに、目には見えないそれぞれの研究世界を、グラスや鏡、ねじ、木の葉といった日常のささやかなオブジェクトに置き換えて展示しました。
来場者は一つひとつの対象を手がかりに研究者の「眼差し」をたどりながら、学問の境界を越えた宇宙の見え方を体験しました。
展示作品と研究者
- 一杯の宇宙(導入:リチャード・P・ファインマンの言葉から)
- 見える大きさ、測れる大きさ ― 高尾 沙希(実験心理学)
- これは、わたし ― 早津 夏己(天文学)
- あいだを渡るリズム ― 松尾 梨沙(音楽学)
- まだないレシピ ― 太田 英介(有機化学)
- 断片の輝きを結ぶ星座 ― 吉田 侑李(美術史学)
- 球の中の世界 ― パヴェウ・パフチャレク(文学)
- 右と左の宇宙 ― 大湊 友也(理論物理学)
- 手のひらの向こう ― 深山 絵実梨(考古学)
- もののあはれ ― スティーブン・アンダーソン(認知神経科学)
- 不在のかたち ― ジュリア・クロス(仏教学)
- Powers of Seeing ― 向江 志朗(天文学・皮膚イメージング)
ギャラリートーク
初日の10月10日には、展示室奥に飾られた「一埦中万物資生」の制作に携わった金内 幸裕氏(株式会社資生堂)、鍋田 知希氏・川西 真央氏(株式会社博展)を迎え、ギャラリートークを2回開催しました。
おわりに
本展は、宇宙を遠くにある対象としてだけでなく、身近なものを深く見つめ直すための視点として捉え直す試みでした。分野の異なる研究者の眼差しを一つの空間に重ね合わせることは、分野を越えた共創を目指す本拠点の理念とも重なります。
ご来場いただいた皆様、ご協力いただいた皆様に心より御礼申し上げます。